ONE TEAM PROJECT

06 林 真理子 × 鈴木 亮平

特別寄稿エッセイ
『オリンポスの祝祭』
朗読&インタビュー

2018年1月から放送している大河ドラマの原作者であり、聖火リレー検討委員会委員も務める作家・林 真理子さん。林さんがオリンピックへの想いを綴ったオリジナルエッセイを、大河ドラマの主役を演じる俳優・鈴木 亮平さんが朗読するというコラボレーションがONE TEAM PROJECTで実現しました。

林 真理子さんオリジナルエッセイ「オリンポスの祝祭」

林さん直筆原稿

今回、林さんにはバルセロナ1992オリンピックの現地取材経験を基にしたオリジナルエッセイ「オリンポスの祝祭」を寄稿していただきました。
「オリンピックをスポーツイベントとしてとらえるか、それとも祝祭としてとらえるかで、だいぶ考え方は違ってしまう」。
“祝祭”としてのオリンピックに魅せられた林さん。その想いはバルセロナから、やがて東京へ。気になるエッセイの全文は、ぜひ動画をご覧ください。

撮影前から伝わる鈴木 亮平さんの熱意

鈴木さんと英語講師

「ホセ・カレーラスはこの発音で合っている?」、「プラシド・ドミンゴはこう?」。 今回の朗読のために、鈴木さんは普段からレッスンを受けている英語講師に撮影直前まで指導を依頼。原稿を一通り音読すると、講師からは人名、地名などのとても細かいアクセントについての指摘が。鈴木さんは左手に台本、右手にペンを持ち、何度も確認しながら声に出し、台本に書き込んでいきます。撮影にかける想いやストイックさがとても伝わり、その場は次第に真剣な空気に包まれました。

朗読している鈴木さん写真

オリンピックへの想いを込めて、いざ撮影本番へ!

撮影は英語の朗読からスタート。本番に入ると、自ら朗読を止めて現場で立ち会う講師に確認する鈴木さん。何度も朗読しては止め、読み直したい部分をスタッフに申し出ることを繰り返します。終了までのテイク数は14テイク。一般的には何の問題もない所も妥協せず細部まで撮り直す鈴木さんの姿に、この動画を見るであろう世界中の人々への心遣いや役者魂が垣間見えました。

そして、朗読は日本語へ。「英語も下手だけど、日本語も下手だから、何テイクかお願いするかもしれないです!」と、笑いで現場を盛り上げる鈴木さん。でも実際、日本語の朗読は一回でOK。落ち着いたトーンの朗読だったので、より元気なトーンで念のためにもう一度。クールな表情が一変し、明るい表情を交えながら朗読パートの撮影は終了。

実は、鈴木さんはエッセイ中に出てくる「鳥の歌」について事前にネットで調べてきたのだそう。林さんがエッセイに込めたオリンピックへの想いを、その背景もきちんと理解したうえでしっかりと伝えようとする真摯な姿勢が、最高のパフォーマンスとなって結実しました。

鈴木さんへオリンピック・パラリンピックにまつわるインタビュー

「組織委員会の方は何名ぐらいいるんですか?僕から質問してすみません!(笑)」と先に切り出したのは鈴木さん。溢れる鈴木さんからの質問に、しばらくこちらが逆にインタビューされる状態に。その後、和やかに鈴木さんのインタビューが始まりました。

鈴木さんインタビュー

林 真理子さんのエッセイを朗読した感想は?

バルセロナ大会の開会式や閉会式を見られたなんて、まず、羨ましいなと思いました。僕はこれまで開会式や閉会式はもちろん、競技も生で観戦したことないですから。東京で開催される次のオリンピックは見たいですね。

先生の原稿を読んで面白いなと思ったのは、オリンピックの開催期間中だけでなく、閉会した後のことまで触れていたこと。祭りの終わりも含めて、オリンピックの楽しさに触れるというのは余韻を楽しむ日本人らしい心だと感じました。閉会後の寂しさを含めてオリンピックの良さがあるんですね。

印象に残る過去のオリンピックは?

水泳の岩崎 恭子さんが金メダルをとった、1992年のバルセロナ大会です。当時僕は9歳で、子どもながらに「僕とあまり変わらない年齢の選手に金メダルがとれるんだ!」と衝撃を受けました。

あとは、2008年の北京大会で女子ソフトボールが金メダルをとったのもチームプレーの素晴らしさを感じて感動しましたね。それに、メダルをとらない選手、悔し涙を流す選手の頑張った姿もやはり印象に残ります。

パラリンピック、パラスポーツへの想い

僕はバスケットボールをやっていたのですが、以前、車いすバスケットボールを体験させてもらいました。すごく楽しかったけど、難しい。まず、チェアを動かす腕力と技術がないと勝負にならない。シュートはひざが使えないから上半身の力でゴールにボールを届かせるんです。まるで別の競技で、車いすバスケットボールはバスケットボールに代わるもの、というそれまでの自分の考えが覆るものでした。

次回は東京で開催するのだから、パラスポーツに多くの人が興味を持つきっかけもたくさんあると思います。僕たちが見て、知って、会場の盛り上がりをつくれたら最高だなと思います。また、パラリンピックで終わりではなく、その先のパラスポーツの環境整備や街中のバリアフリー化などをすすめるきっかけになる大会になったらいいなと思いました。

鈴木さんインタビュー

東京2020オリンピック・パラリンピックへ向けて

知人が前回のリオ大会に行き、競技だけでなく、開催中の雰囲気に感動して帰国してきたんです。これは林先生が書かれたオリンピックはスポーツイベントではなく祝祭だ、というエッセイの内容に通じるものがありますよね。やはり自国の開催では僕らがまずは楽しみたい。そして、日本人らしい気遣いや細やかさを生かして、東京に来てくれた選手や観光客に日本の魅力や日本人のおもてなしの心を感じてもらいたいですね。

また、個人的には体操の団体戦や陸上100m決勝なども見たいです。
それと、開会式・・・本音を言うととても気になります!
演出はどなたがなさるのでしょう?もう、準備は進んでいるのですか?僕らはやはりエンターテインメント業界にいるので、世界へ向けてどんな開会式をして、どれだけ「日本って素敵な国だな!」と思って頂けるか気になります。東京大会が楽しみです。お祭の雰囲気を楽しみたいです!

東京2020大会に向けた想いを語ってくれた鈴木さん。最後に色紙に力強くペンを走らせ、We are ONE TEAM、そしてサインを書いてくれました。

色紙を持つ鈴木さん

MAKING MOVIE

林 真理子[はやし まりこ]
作家

1954年、山梨県山梨市生まれ。日本大学芸術学部文芸学科を卒業後、コピーライターを経て、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を出版。1986年、『最終便に間に合えば』『京都まで』により第94回直木賞を受賞。以降、現在まで40年近く数々のエッセイ、小説などを発表し続ける。現在は直木賞の他、吉川英治文学賞などの選考委員も務める。2018年放送予定のNHK大河ドラマ『西郷どん』の原作者。
東京2020組織委員会参与、聖火リレー検討委員会委員。

鈴木 亮平[すずき りょうへい]
俳優

1983年、兵庫県生まれ。東京外国語大学(英語専攻)卒業。特技は英会話(英検1級)、アメリカ留学の経験もあり。2006年俳優デビュー。以降、ドラマ、映画、CM、舞台などで活躍。現在NHK大河ファンタジー「精霊の守り人 最終章」が放送中。2018年6月8日に映画「羊と鋼の森」が公開。2018年放送のNHK大河ドラマ「西郷どん」では主人公の西郷隆盛役を演じる。

  • BACK
  • NEXT

東京2020 参画プログラムとは

2016年10月より、全国各地で様々な東京2020関連イベントが開催されています。 これは、東京2020大会の 大会ビジョンのもと、スポーツだけでなく、文化芸術や地域での世代を越えた活動、被災地への支援など、 参加者自らが体験・行動し、未来につなぐプログラムです。
あなたの街や地域で開催されるこれらのイベントに参加して、 あなたもいち早く東京2020大会を盛り上げていきませんか?

オールジャパンで大会につながろう!
東京2020参画プログラム スペシャルムービー